作成者別アーカイブ: 緑字斎

アジアのディズニーランド化

 その場所は貧困層の集まるところではない。大きな道路の交叉するあたりである。
 子供が数人、地べたに這いつくばうように群がっている。女の子もいる。身なりもごく普通、特別に汚いわけでもない。
 そのそばを通ってそっと覗くと、彼らの中心には発泡スチロールのパックがあり、近くのゴミ集積場からもってきて、歩道の真ん中でそれを漁っていたのである。飯を手づかみで口に持っていっている女の子の顔が印象的だ。猫のようなしぐさ。
 プノンペンではもっと貧困な、親も家もないような子供もかなりいる。
小学校の清潔な制服を着て、それなりの家庭があるような子供たちがなぜ道端でこのようなことをしているのか。
 育児放棄、そんな気がした。 子供に対する親のありようが、もしかすると普通ではないのかもしれない。
 ひとつにはもちろん、内戦を経て親を失い、あるいは虐殺の当事者の子供が親になって、親子の関係がひと通りでないこと。何世代にもわたる、深い傷を心の闇に閉じ込めてしまって。
 あるいは、欧米の資本主義の急速な流入によって、異様な価値観がネグレクトを含む個人主義に傾倒していくために。原因を作った当事者たちが、アジアの代理人を巻き込んで、厚顔にも援助などという強欲資本を投入しているのだ。
 さらに、消費の構造が歪み、食べることを含め実質的な生活感覚が稀薄になり、金銭的価値観が優先されていく。まるで、飼育場の家畜のように太らされては「幸福」を吸い取られて。
 ディズニーランド化された商域に蟻のように群がるヒステリックな消費者たち。貧しさもかえりみずに。
 これらはまさしく現代資本主義に形を変えたコロニアリズムなのである。
 それは違う、豊かさの中に未来があるのだ、というかもしれない。
 だが、消費社会は投資した巨大資本に還元されるはずなので、消費し尽くした挙句に残されるものは、考えるだに恐ろしい新しい未来でしかないではないか。
 見夢録: 2016年01月12日

見夢録: 2015年12月01日-31日

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日録■2015年12月01日-31日

■2015年12月01日 19:27
【かけら】
裏切られ、忘れ去られる力に
そそのかされ
こめかみから眠くなる
まぶたは雲の重み、かさなり
肉体の意識をゆらぎ立たせてさえも

2015年12月01日 20:27
【かけら】
初めから存在する物質を想像することは不可能だ
なぜなら、人間的想像力は後発性だから

■2015年12月02日 23:34
【かけら】
必要なのは破裂することばなのだ。地核での眠りから地表に上り、地面を伝って中足骨からいくつもの関節を跳び越え、脊椎から頚椎、頭骨へ、さらに骨格にまとわりつくあまたの血管を辿り、太い大動脈を引き裂いて、脳漿を膨れ上がらせ、ついにすべてを粉々にして、破裂すること。寝静まって、だれにも見つけられない真夜中のいたるところで、一瞬の、激しいひきつりが発現する。それらを起点にしていくつもの痙攣が波動となって打ち続き、その長い長い苦痛こそがことばのprimary tumor。粉砕された輝く無数の細胞の切片を巻き込み、熱く滾る血液、脳みそ、肉片の飛び散る渦、気化する状態のタイフーン。なによりも切実な痛みの群体!

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見夢録: 2015年07月02日-11月26日

日録■2015年07月02日-11月26日

■2015年07月02日 17:09
【かけら】
クアラルンプール、プノンペンの4カ月の滞在を終え、帰国した。
しかし、この梅雨の湿気は避けたかった。後半月、ハノイにでもよればよかったかもしれない。
ちょっと気にかかることが、家内に発生して。

■2015年7月8日 14:18
【かけら】
帰国して1週間。今回は元気で寝込むこともなかった。
しかし、ブログへの書き込みをする余裕がない。
家の中に緊張する事態が生じたからかもしれない。

■2015年9月13日 07:12
【かけら】
この欄のtwitter表示を改善するため、別のプラグインに変更した。

■2015年10月6日 00:09
【かけら】
久しぶりの記事になる。
週末から数日、パートナーの入院前の療養のため、台北で過ごすことにした。

■2015年10月15日 02:20
【かけら】
パートナーの休養のために行った台北で、Zenfone2 LaserをJP22,000で仕入れてきた。
LINEの履歴をコピーするので、まだセットしていないが。

■2015年11月5日 07:46
【かけら】
パートナーの入院治療が始まった。
7月初の帰国以来寄り添っているのだが、ようやく本格治療に入ることになった。

■2015年11月26日 11:49
【かけら】
絵と文章の創作を再開。
パートナーの治療のサイクルが始まり、落ち着くようなので、それに合わせて私も自分の仕事に向かおうと思う。ひたすら。

見夢録: 2015年06月01日-29日

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日録■2015年06月01日-29日

■2015/06/01 21:49
【かけら】
いよいよ明日、マレーシアを出国し、カンボジアへ。
プノンペンの宿泊先はちょっと変わっているようで、楽しみでもある。
しかし、この欄の本文がtwitterで表示されないのはどうしたことか。
Wordpressのカスタム投稿のプラグインの問題か、twitterの連携で抽出される方法に変更があったのか。
とりあえず、手作業でtwitterに返信しておく。

■2015/06/03 09:20
【かけら】
カンボジアのプノンペンに到着。
日本との時差は2時間。
宿泊先のオーナーの若いアーテイスト夫婦と待ち合わせするが、空港からのトゥクトゥクのドライバーが道をわからないらしく迷い、折からの驟雨。
けれども、懸命に探し回ってくれた。

アパートの5階のビルは汚れて崩れそうで、通路は狭く、真っ暗、水浸し。まるで阿片窟のような危険さ。
部屋は屋上にあるが、ここは彼の手作り。悪くはない。
水回りはよろしくなく、トイレもバケツが必要。当然、左手のお世話になる。
真夜中にATMでトラブルがあり、手持ちの50ドルしかないが、古いが立派な中華レストランでビールを2本にポークリブと牛肉麺を食した。安いのである。
マレーシアでは豚肉料理をあまり食べなかったが、あれはハラールの影響で、チャイニーズにもかかわらず豚肉料理が得意でなかったのかもしれぬ。

さて、あの廊下のために懐中電灯を買って、エアコンのない暑くて広い部屋で落ち着くと、なんだか妙に居心地がいい。

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見夢録: 2015年05月02日-31日

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日録■2015年05月02日-31日

■2015/05/02 01:27
【かけら】
詩篇ができたので、掲載する。
マレーシアという異”教”の地に来ていることも影響しているのかもしれない。
世界はこのまま取り返しがつかないのだろうか、船出をしたときから。

2015/05/02 12:57
【かけら】
(画家のKL-PPメモ)
細胞自体の解放衝動として、以前に手がけていたボールペンの自動筆記を、形態、アクリルの色、水彩の技法などを織り交ぜて再開してみようと思う。
旅行中は目に入るものを素材にしがちで、注目点の素材(植物など)の完成度を高めたくなる。完成度というのは、写真のようなものである。
これはよくない。商業主義と評価主義が入っている。
それで、画像イメージが自動作成(存在の起点と宇宙とのtieのプラズマ状態)から出現するのはともかく、混交の雲の中から綿の繊維をさがすような作成態度をとりたい。
いや、それが現実、日常に干渉されることを避けることになり、初動機すら無用とできるかもしれない。題材、目的すら作品行為を抑圧しない。
つまり、作品行為の中に作品の原因を見つけ出すということである。
(2015.5.2, KL)

■2015/05/03 00:28
【かけら】
(画家のKL-PPメモ) のPPとはPhnom Penh、来月の初めにカンボジアに入国する。マレーシアのビザなしビザは3カ月で切り替えなのだ。
ちょっと変わった宿泊先で、カンボジアのアーティストがデザインしたroof topの部屋らしい。価格も安いが、なにやらおもしろそうな。
というわけで、来月はプノンペンと相成る。

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