作成者別アーカイブ: 紙田 彰

擬宇宙論:5520: 重力のリバウンド

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重力のリバウンド

重力とは引き合う力ではなく、引き離す力ではないか。外へ向かう力、分割する力である。
無の中から確率論的に物質(力)が発生するとは、無の状態から引き離す途方もない力、無を否定する力が必要となるに違いない。
あるいは、無である状態からすべてを奪い取って、無でない状態を無理やり創り出すための、無の全エネルギーが物質化するということではないか。これは、無という全エネルギーの虚状態が発火するということになるのだが。
このときの、引き離す力、あるいは無でない状態を作り出す力は、遷移したこの新生の存在にかたまりとして凝縮する。つまり、このかたまりは全宇宙のエネルギーそのものとなる。
それは、その外部に何も持たない、無さえ持たない全存在である。ただ内部に全エネルギーを胚胎させ、そのサイズさえ持たないもの。いや、サイズは比較すべきものを必要としているが、そのような対象もなく、それ自体が全体の一点として。
そのような形式で、それは量子状態をもつ。つまり、量子状態をつくるエネルギー、確率の全エネルギーを自らに抱え込んでいるわけだ。
そして確率論的に反物質が生成されるとき、自らの高エネルギー状態の力によってその発生の原因となるのだ。対称性として反物質を生成することで、初めて外部に物質を持つ原発的な宇宙像が誕生するのだ。

物質が反物質を生成するとき、あるいは物質が分裂するとき、それぞれのエネルギーは分割される。物質間の重力も分割される。
量子状態において、ある確率でインフレーションとして増殖的に分割・拡散する。そのインフレーションは重力をも同時に拡散するのだ。
1の重力は10-nに詳細化、分散化する。だから、重力は外に向かって細分化し、弱化し、物質の間隔は離れていく。
このとき重力は外延的な力である。しかし、その総体は原発的宇宙像の1という値だ。つまり、この1の力が全体であり、宇宙そのものの重力であり、そのサイズは原発状態である空というプランクサイズなのである。

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寄稿: 金石 稔 「【skr??l】(その3)」

【skr??l】(その3) 金石 稔

昨日(平成26年3月1日)
純白の風に包まれた海
(のような時間がはじまり)
音はまったくしない
パターン化された幾種類もの鳥の
羽根が貼られた白い壁が
ゆれるばかり
ビロードのカウチのことが思われる
その上に裸の少女が横になり
誰も覗くもののいない窓から
誰か夢見がちに(だから、エロチックに)
その子を跨ぎこす
田園とそこに流れる小川をただちに
左手にずらし
場面から外す
この少女の物語は未完だから
書いたひとが描いたのは
顔を洗いつづける自分
彼の座った椅子がぽつんと一脚
平原にある
その上にだけ繰り返し秋が
訪れ
いまは翼のある豚が
座っているのが
見えるか?
明日が来て

(2016.3.4)

Work: Acrylic works, polishing by sandpaper, 005

寄稿: 金石 稔 「【skr??l】(その2)」

【skr??l】(その2) 金石 稔

アルメルメリ
左右のひでり抜けて
仮名づかい色づかい
たをすく水
ススキしなる目元の
岸辺
ヒタヒタラ
どこからも遠いほのおの影々
追いすがる
カルカル
かたすぎて(註。肩、潟、過多、ありうる文字その補化)
おのおのの
おのうえの
ぬめるのどをのぞく
真夜中は一陣の風の名だとおもう
あるいは肌のきらめくくらがり
そうてくらがりを
あたためて拭き
去って笑う
ワレワラワラワレ
耳のうらに
ねずく(埋まる?蹲る?)ひかり粒
ひとつさえ見過ごして
声の色
、、、、
テンテン。
そして・・・

(2016.2.29)

Work: Acrylic works, polishing by sandpaper, 004