カテゴリー別アーカイブ: Art impulse

旧作:20030605: 画家になる少女

画家になる少女
  ――初めての個展で

水に溶ける
絵の束を抱えた 少女が
ふりはじめた雨足に
逐われている

街の灯が乱反射する時刻
建物の壁に貼りつく人々

おい、ここだ、ここだ

少女の描いた 鋭い曲線が
やはり 刃物のように囁く
おい、ここだ、ここだ

たったいま走り出た
画廊の 余熱が
全身に満たされている

わたしは絵を描くためにのみ
生きているのだ

少女の性急な想いが
雨に濡らすまいと その
細い腕に力を伝える

ひとりの画家が
生まれたのかもしれない

[作成時期]2003/06/05 [改訂] 2015.2

〈存在と宇宙論〉20060428: 「宇宙音楽」の事象地平ビッグクランチ

「宇宙音楽」の事象地平ビッグクランチ

僕はmicaのように
剥がれ落ちるべきものが好きだ
か細い線、透明な薄片、かすかな光
ある種の記憶のような

僕はmicaのように
重なりつづけるものが好きだ
色彩がとどこおり 消えてゆく平面
忘れうべき記憶のように

近づいて裸眼で凝視すべきである
重層するプレパラートに
複雑な罅割れが生じ
僕は閉じ込められる

幾多の異相が 本当は一つであるように
こちらに光があるのか あちらに光があるのか
物質は存在するのか しないのか
僕はそのあわいの事象地平ビッグクランチで押しつぶされる

第12回個展にて
[作成時期] 2006/04/28

擬宇宙論:5285: 〈美術衝動〉10-36

〈美術衝動〉「10-36秒」L, R

 Super-string 10-36秒 (L) , 2006.7, oil, canvas, F100(130.3×162.0cm)  Super-string 10-36秒 (R) , 2006.7, oil, canvas, F100(130.3×162.0cm)x2
Super-string 10-36秒 (L, R) , 2006.7, oil, canvas, F100(130.3×162.0cm)x2

ビッグバンから10-36秒後に高次の真空相転移が行われ、すでに析出されている重力以外の3つの力、電磁気力、強い力、弱い力が発生する。こうして、真空である原初の宇宙から4つの力が分離することで物質が生成されていくことになる。
相対性理論では力は時空間の歪みであるとされるが、超ひも理論では粒子の交換である。
この粒子はひもエネルギーの振動なのだが、それらはどのような物質情報を担っているのだろうか。
物質は対称性という複雑な分岐の過程であり、巨大な宇宙もそもそも一個の粒子、その粒子と反粒子に端を発している。何もないものが無理やり引き剥がされて、何もないからこそ復元しようという宇宙規模のエネルギーがさらに分離し、物質も分岐し、ぶつかり合い、集合し、またぶつかり合い、このようにしてデコヒーレントが働き、宇宙は膨張していく……。
そして、この力の分離という、存在というにはあまりに短い認知不能の瞬間抜きには、あらゆる事象と万物は実在しえないのである。
物質粒子と力の粒子が混淆し、劇しくゆらぎ、このプラズマの内と外との境界はそれ自体が位相転移なのだが、さらにこの宇宙面が布のように裏に折れ曲がり、別の多次元を包み込み、そこにひょっこり現れ、剥き出しにされるものが現実であるとすれば、堅固に見える現実とはいったい何なのだろう。

[作成時期] 2007.05.10

擬宇宙論:5283: 〈美術衝動〉解放衝動の探求

〈美術衝動〉「解放衝動の探求」I,II
  制作: 2006.4, oil, canvas, 130.3.3×162.0cm 2点

解放衝動の探求I, 2006.4, oil, canvas, 130.3.3×162.0cm 解放衝動の探求II, 2006.4, oil, canvas, 130.3.3×162.0cm
解放衝動の探求I,II, 2006.4, oil, canvas, 130.3.3 × 162.0cm x 2

2006年の最初の大作2点。
燃え上がるようなオレンジ。沈潜しつづける暗いオレンジ。
オレンジの向こうには抜きがたく異質の空間が貼りついている。
だが、それは平面を剥ぎ取った裏側の世界でもある。
また、暗部には文明の廃墟、建造物の名残りのような混淆した物質の蝟集する影。
ひもは、このような多層的な世界を縦横につらぬき、ゆらめいている。
光の焦点となったある瞬間、量子と見まごうかたまりが異物のような色彩を放って浮かび上がる(I)。
別の作品(II)では、光の焦点さえ危うく消失し、そこには量子は存在しない確率の谷間であったのか――。
われわれの肉体にある根源はいずれの運命に存在するのだろうか?

[作成時期] 2007/05/10

擬宇宙論:528290: 〈美術衝動〉Super-string Theoryシリーズについて

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〈美術衝動〉Super-string Theoryシリーズについて
  宇宙をイメージするのではなく、宇宙論という思考から触発されたイメージを展開する。

Super-string Super-string Theory, 2005.7, oil, canvas, F100×5(651.5×162cm)

Super-string Super-string Theory, 2005.7, oil, canvas, F100×5(651.5×162cm)

 わたしには、生きている間に次の問題をなんとか知ることはできないかという根強い思いがある。
 それは、人間とは何か、存在とは何か、宇宙はどうなっているのか、という三つのことである。
 そして、これらのことを主要なテーマにしてこのシリーズが生まれた。

1) 「人間とは何か」という問題
 人間存在においても包含?被包含、つまり詳細化される部分構造の重なりが複層的な入れ子となっている。
 その詳細化された部分は、単に全体の一部ではなく、独自性を持っている。
 そのような詳細化された部分が発する叫びの集合によって、人間は人間を人間たらしめているに違いないのだ。
 このように考えると、おのずから存在の基点という問題に向かわざるをえない。
 この基点、モナドの底から累積している叫びこそ、解放衝動と名づけうべきものである。
 この解放衝動は、あらゆる全体化に抗い、それぞれの存在の自由を求めている。細胞も、血や肉も、手や足、内臓、神経、脳みそから髪の毛一本さえも、それぞれの意志において。
 このような問題を原初的なテーマに据える場合、それは必然的にマチエールの造形と関連していく。キャンバスにおける肉体的行為とその体験として――。
 肉体の深奥から立ち上がってくる衝動が、ニードルやナイフやサンドペーパーを選択するのであり、モナドの戦慄が画面の多層化を要求するのであり、マチエールの実在感がそれぞれの存在の証となるのである。

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擬宇宙論:528292: 〈美術衝動〉Super-stringもしくは立ち上がる解放衝動

〈美術衝動〉Super-stringもしくは立ち上がる解放衝動

それぞれの存在、あらゆる存在の解放衝動と超ひも理論の彼方につづく宇宙論的自由とは何かを求めて
Super-stringもしくは立ち上がる解放衝動, 2005.2, oil, canvas, F100(1303×1620mm)

Super-stringもしくは立ち上がる解放衝動, 2005.2, oil, canvas, F100(1303×1620mm)

 第7回展、第8回展で発表した「Super-stringもしくは立ち上がる解放衝動」「White Image」小シリーズで、スクラッチングとひもの埋設、研ぎ出しによる画面造形の方法に、ある方向性を見出すことができた。この手法による大作を企画したのはこの直後である。
 それまでの「解放衝動」という思考は、これまでの人間→肉体→細胞→モナドへと向かう存在の下層への探求から生まれたものだが、さらに極小の量子と極大のユニバースがひも理論によって結合するという刺激的な現代物理学に大きく触発されて、「Super-stringシリーズ」を大テーマにすることにした。これは、抑圧と自由の問題である解放衝動とも本質的に連続していると考えられるからだ。
 
 
Super-string Super-string Theory, 2005.7, oil, canvas, F100×5(651.5×162cm)

Super-string Super-string Theory, 2005.7, oil, canvas, F100×5(651.5×162cm)

 この5枚組の作品においては、極小とは光とひもの波打ちであり、振動であり、極大のユニバースとは空間と時間の大きな変化である。
 振動するひも、大きなうねりを持つ巨大なひもを麻、棕櫚縄、綿糸などを下地に埋め込み、大量の絵具を重ねていき、ニードルやナイフでスクラッチングし、サンドペーパーで何度も研ぎだしていく。
 ここには、モナド→細胞→肉体の律動という、いわば「解放衝動」の肉体的行為がある。そして、そのことがマチエールの造形に直接結合していくのである。
 string(ひも)の全振動は、この解放衝動とキャンバス上で出遭っているのだ。
 宇宙はこの存在の律動、肉体の律動とも深く結びついているのだ、という思いがするのである。

「からだを張った」作業において意味を持つものとして、次の点があげられる。
・純粋な肉体的行為の繰り返し。
・創造行為における原初性の発動。
・存在に包含される「それぞれの存在」の解放衝動。

(C) 紙田彰, Akira Kamita.
[2005.5.26?7.20にかけてF100号5枚、横6.5メートルの大作を制作。制作過程の写真記録をWEBで公開している。]

[作成時期] 2007/05/01

Large Work 01: D-brane

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Large Work 02: Occurrence of liberating impulse

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Large Work 03: Super-string 10-44sec. ―重力の発生

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擬宇宙論:528293: 〈美術衝動〉作品「転移」1, 2

〈美術衝動〉作品「転移」1, 2

 相転移phase transitionとは、ある物質の相が別の姿の相に転ずるということで、超ひも理論の数学ではひもエネルギーで締めつけられた次元空間が別の形態の空間に移行するというものである。
 これは、いくつかの超ひもの幾何学や数学が主要なひとつの理論の別の現れであるとするM理論や、ブラックホールからビッグバンが生まれるなどのアイデアに通じるようでもある。
 また、見方を変えるということで対象が変化するということだけではなく、物質そのものがおのずから別の物質状態あるいは宇宙相に変化するということをも示唆している。

 次元はそもそも理想化されたスケールであるが、「転移1」は、曲率をもった次元が物質の中に突如として生まれた空間が裂けて相転移するときに飛び出したイメージである。4つの力、あるいは4つの次元。フロップ転移(ひも理論の幾何学であるカラビ-ヤウ空間で、空間の相が入れ替わることで空間の破滅を修復する転移)を暗示した、千切れそうなひもエネルギー。
 また、「転移2」では、同じ相転移でもまったく形の異なるねじれた管、環のイメージ。視点を同時に合わせることはできないが、同じ物質が同時に異なる位置に存在している。
 作品のそれぞれには、裂かれた形のひもが黄色の絵具の底に埋め込まれている。

[作成時期] 2007/05/02

Large Work 04: initial stage

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Large Work 05: Super-string Theory

Super-string Super-string Theory, 2005.7, oil, canvas, F100×5(651.5×162cm)

Super-string Super-string Theory, 2005.7, oil, canvas, F100×5(651.5×162cm)

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〈美術衝動: 文〉(作品に取り囲まれるということが)

〈美術衝動: 文〉(作品に取り囲まれるということが)

作品に取り囲まれるということが何をその時間に与えうるのか。
その作品はたしかに自らの生み出したものなのであるが、すでに私の手の届くところには存在していない。それはただ悲しみのうちに充満している過去の音楽というようなものでもなく、知られざる未来の破滅(おお激烈な破滅よ!)ということでもない。ただ瞬間が永遠であるように、永遠が偶然の一瞬であるような、我を失わせしめるごとくの原初の存在。
だが、それは私をそこに誘き入れようとしているのか、それとも私を遠ざけようとしているのか、あるいはそれと私の間隙には遮断された透明な皮膜が漂っているとでもいうのか。私はただ漂っている。意識ばかりではなく肉体そのものがたしかに漂っているのを感じている。
体が、からり●●●と変換するような、そのような極限性を目のあたりにしているのかもしれない。けれども、その視線は誰のものなのだろう。私はすでにそのような目から失われているのだから、その眼は変換という状況そのものなのではないか。変わりつつあることが変わること自体を知っている――。
私は作品にそのような意味あいで、仕上がりのサインを入れなければならない。
  第12回個展で

[作成時期] 2006/04/25

Large Work 06: initial stage 2

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〈美術衝動: 文〉息を吹きかけたとき

〈美術衝動: 文〉息を吹きかけたとき

奥行きがあるように見えるが、向こうは平坦で、向こうの歴史の光が異なるだけで、つまりは時間の凹凸が色の違いをもたらし、奥行きと見せている。
だが、私の見る奥行きは、私の視覚の反応時間、すなわち脳の反応であるから、内部に距離の構造を作っている。
そこでは、向こうは平坦ではなく、空間を認知しているのである。
だとすれば、「私」から見た場合、奥行きは確かに存在している。つまり、私の内部に奥行きが存在しているということは、宇宙が鏡面であって、内部が実在であるという逆転も考えられる。
そうであれば、まさしくキャンバスという平面は宇宙そのもの、コズミック・ミラーという側面があるのではないか。
平面に平坦な平面を重ねていくという行為はまぎれもなく創成の業、光の創造であるのかもしれない。
すると、描き手の私は、キャンバスの向こうから見たときに、視ることのできない一点、始まりのstringの一振動となるのかもしれない。

息を吹きかけたとき、生命は漲る。

  2005.9.26-10.1 第10回個展にて

[作成時期] 2005/09/28

Large Work 07: Super-string 10-36sec.

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〈美術衝動: 文〉作品“Super-string Theory”についてのメモ

〈美術衝動: 文〉作品“Super-string Theory”についてのメモ

1次元対1次元に収斂されるということ。
すべての次元を1次元に折り畳むとすると、基点と全体との対峙となり、包含関係が消失する。その1次元は多次元を畳み込んでいる。
宇宙と内部存在を求めることは同じことで、これを同時に実現しているのは行為である。
ミクロの宇宙論とマクロの宇宙論という同一の問題を、人間存在は肉体的行為でつなぎとめている。

この肉体的行為という原初性。
ここから、細胞・DNAから量子論的な電磁気力まで下る存在の基点へと思考をめぐらすことができる。
それは、その地点から立ち上がる解放衝動が何を突き抜けていくのかという問題でもある。
11次元の宇宙論をそこから掴まえられるかということ、1次元 vs. 1次元。

生きかつ思考する。
美術とは作品をいうのではなく、この行為に意味がある。
作品が物質的に永遠ではないのだから、したがって作品に向かう技術も現実性も評価さえも意味はないのだし、まして美術作品とは行為の一方法であるから、問題はあらゆるアートの底にある行為と思考をつなぐもの、解放衝動自体にあるといえる。

  第9回”Super-string Theory”展にて

[作成時期] 2005/08/12

〈美術衝動〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [I](無から)

〈美術衝動〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [I](無から)

無から偶然にも力が生じる
そのとき無は一挙に消失する
力から偶然にも空が生じ、空から偶然にもヘリウムと水素が生じる。つまり物質が生じる
空は消失を始めるが、空の力が物質の力と均衡する

物質の始まりである水素とヘリウムは偶然にもビッグバンを生じ、このとき暗黒の中で光が偶然にも生じ、偶然にも宇宙が生じる

無-(消失)-→力
 →空(消失)……空の欠落した力
  →有
   →物質
    →暗黒
     ビッグバン
     宇宙膨張
     →凍結
      →溶融
       →次の無

[無]→[力[空→[物質[暗黒[宇宙]]]]]

概念的には
宇宙は閉じている

[作成時期] 2001

Work: initial stage: The chain of the accident and the disappearance

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〈美術衝動: 文〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ(始まりに)

〈美術衝動: 文〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ(始まりに)

始まりに始まりの命名はない
ただ在るものは無

[作成時期] 2001

〈美術衝動〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [II] (まず、偶然にも)

〈美術衝動〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [II] (まず、偶然にも)

まず、偶然にも始まりが生じた。始まりはそれまでの無を消失させた。また、始まりは偶然にも暗黒であった。暗黒は光との対比であるから、実はこれは一瞬間だけ絶対暗黒である。つまり、偶然に生じたヘリウムと水素が出会う瞬間のことである。また、さらに偶然にもビッグバンが生じ、絶対暗黒を消失させ、光を包含した暗黒が生じた。ここに偶然にも宇宙が出現することになる。

たまたま、神が生じた。神が生ずるのに理由も必然性もなかった。だから偶なのである。またそれ以前には何もなかった。ただ単に、何もないというところから神が偶然に出現したのである。
この神は宇宙と言い換えても、その偶然が有を生み、無を消失させる構造に変りがない。
有が生まれるには無は必然であるが、無にとっては有は偶然である。また有にとっては、その誕生によって、無は消失するから、無についての論及は無意味である。であるから有にとって無が必然であるということも有の説明にはならない。有は既に無の概念なくして有である。

[作成時期] 2001

〈美術衝動: 文〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [偶然]

〈美術衝動: 文〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [偶然]

偶然は「全智全能」である
偶然はその出現によって存在のすべてを「消失」させ、存在のすべてを全き新たに出現させる
「消失」は「無」さえも消失させる(これは、「有」が出現することは「無」を「消失」させるということであることと〈関係〉しているか?)

[作成時期] 2001

〈美術衝動〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [III]偶然の連鎖と消失

〈美術衝動〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [III] 偶然の連鎖と消失

〈偶然の連鎖と消失〉シリーズ [III] 増殖する宇宙, 2002.1, oil on canvas, 20F(727×606mm)

〈偶然の連鎖と消失〉シリーズ [III] 増殖する宇宙, 2002.1, oil on canvas, 20F(727×606mm)

〈偶然〉
「これまで」の経緯は必然であるが、「これから」は偶然である。つまり、「偶然」の連鎖があるのみである。「必然」とは偶然の来歴を敍するもので、確かなのは偶然が偶然を生み出している、そのことである。

〈宇宙生成〉
無から、ビッグバンによって、宇宙が生まれる。すると、その瞬間に無が消失し、有が現れる。有が現れることによって無が意味をもたなくなり、無が消失するということになる。
ビッグバンは偶然であり、偶然の連鎖によって宇宙は拡大していく。このことは、宇宙成長においては、これを実現していくのは偶然のみであることをいう。偶然のビッグバンによって、無が消失するように、偶然はそれ以前のものを無意味にさせ、消失させる。つまり、偶然の連鎖は、偶然に生じた現在性のみが、事実であることを示す。
宇宙は、しかし、単に成長を無限につづけるわけではない。爆発・拡散・収縮というダイナミズムによる成長は永遠ではない。宇宙もまた、偶然によって、その反対イメージへと、突然、一挙に消失させられる。それは「凍結」というイメージである。これからは〈イメージ〉という言葉でしか、論理的には表せないだろう。
この「凍結」は瞬間を凍結するのであるから、動的な一切はイメージにとじこめられ、動的な要因は一挙に消失する。凍結したイメージのまま、宇宙は消失するのである。
この凍結は永遠につづく。
存在はつねに永遠にあるということは正しい。けれども、偶然がこの永遠を終了させるのである。永遠は偶然によって、事故的に終了させられる。
永遠の凍結は、まず永遠であることによって、永遠という尺度、永続するという現認を持つことが不可能であり、それ故、永遠ではない。つまり、一気にその全生涯を果たす。次に、偶然によって永遠が跡絶える。
偶然が生ずることで、凍結の反対イメージ、溶融が生ずる。
溶融はまた爆発、収縮、拡散でもある。しかし、これは「成長」ではなく、否定あるいは消失の連鎖としての爆発、収縮、拡散である。この生涯もまた偶然によって跡絶える。
次に来るのは無である。
この無は初めの無と同一であるか、別の無であるかは分らない。
ただ、次の偶然のビッグバンを待つ、永遠の無である。

[作成時期] 2001

〈美術衝動〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [IV] 無の消失

〈美術衝動〉「偶然の連鎖と消失」シリーズ [IV] 無の消失

〈偶然の連鎖と消失〉シリーズ [IV] 一瞬の凍結と永遠の消失, 2002.1, oil on canvas, 20F(727×606mm)

〈偶然の連鎖と消失〉シリーズ [IV] 一瞬の凍結と永遠の消失, 2002.1, oil on canvas, 20F(727×606mm)

○無の概念、抽象化の方法としての記号。
○力の誕生が無を消失させる。
○この力は空の力である(空の力をへこませる関係で有の力が膨張していく。これが物質の誕生であり、空の消失であるが、この有の力が増大することで、消失した空の力が力の概念性のまま「結晶化」していく。空の力の晶化というイメージ)。
○光以前のイメージであるから、色はない。しかし、色をイメージの物質として、材料として利用する。
 ここでは色は色ではない。色は無の消失にとって、力のイメージ。また線は空の誕生を示す。
○さらに象徴的イメージ断片は空の晶化を示すことになる。

永遠なんて
偶然にとっては
ほんの一瞬ひとまたぎ

[作成時期] 2001/99/99

〈解離手帖〉20011010: (俺の描く絵が)

(俺の描く絵が)

俺の描く絵が
ずっと並んでいた

まず星が降る
光の繊細な渦
強い渦
光の激しい球体

造形的な線の、面のイメージ
単色の、青の彫像の、顔のつらなり
あらゆる造形的なイメージ

ふしぎと、彩色的な絵はなかった

だが、生が終らぬのかもしれぬ
これらの絵を描きつづける運命?

[作成時期] 2001/10/10

〈解離手帖〉200105: etude群について

etude群について

稲光のような切実な白昼があって油絵具を買うことにした
八号の練習用キャンバスの白い表面は炎と激しい残火のせめぎあい
筆跡はオイルに滑る初めてのスケーティング、渦、トンネル、何世紀もの記憶
影と線が重なり合い、色が重なり 誘き出される妄想の破片
黒く黒く、うす汚れていく
発色が、刺激的な、高揚する煽情的な発色が欲しい、オイルを過剰に、過剰なオイルの海の上で絵具は疾る
ナイフが発色を追い求める!
建物の幻影から火が立ち上がる
炎の色が、黄昏の睡りの直前の狂気が 海の溶ける血の光……
形は色によって造り出されていく
魚が動きだし、植物の連なりが岸辺のゆるいカーヴを描く

[作成時期] 2001/05

Large Work 08: The ambition and greed of DNA living entity

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〈測定ノート〉200201: (こちら側から)

(こちら側から)

こちら側から突き出ていくものと、向うからやってくるものとがキャンバス上で出会う。
見る場合も、そのような作品からやってくるものと見る者の側から「衝き動く」ものとが空間で出会う。

向うからくるものとは、神秘性、もの、コンセプト、あらゆる形象化したがっているエネルギーであり、これは自ら形象化する力がないから、作家との出会いを求めてくる。弱い自らを、か弱い「光」のルールで光の仮の世界で存在を示すという悲しい物語。
作家は、これも、描く衝動、自らの創造力の強い衝動に打撃せられている。
具象も、抽象も「ものを写す」ものであるが、ここでは「写す」ではなく、造りあげる行為、いわば作品行為がある。

事象はか弱い。事象は人間認識においてその存在を示す。そして、認識とは脳の化学反応である。

[作成時期] 2002/01/99

Large Work 09: B(a|o)ndage

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〈美術衝動: 文〉物質創造の大版画家・小口益一 (追悼)

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物質創造の大版画家・小口益一 (追悼)

版画家・小口益一氏, 2008

版画家・小口益一氏, 2008

 物質のありかをぢかに触れるなり

 小口益一は版画という方法を用いて、平面の転写にとどまらず、オブジェからオブジェ、つまり物質から物質への転写を用いて、物質の創造にかかわってきたようである。
 いうまでもなく、転写はDNAの複製による増殖・生体創造のみならず、量子宇宙論においては対称性に深く関与するものである。粒子と反粒子との対称的な物質創造にも等しく、宇宙は転写による対称的な物質創造・増殖・複雑化によって137億年の歴史にいたったともいえるかもしれない。
 小口益一はこれを創造のための技法として、物理的宇宙ばかりではなく、物質-反物質の分裂・増殖の構造を芸術的方法論として打ち立ててきたのである。

 2005年11月、小口益一「鳥の舞」展(小野画廊・京橋)で、リノリウムに転写された(連鎖する原版ともいうべき)「黒いかたち」(縦112センチ)の作品2点に出遭ったときの衝撃を、私は忘れることができない。やみくもに体の芯からじわじわと湧き上がるものがあり、それがついに涙となって溢れ出たのである。
 美術作品の前でのこのような経験は私にとって未曾有の出来事だった。それは、無数の点や線、宇宙情報とでもいえる記号で傷つけられた版面に、それこそ太い漆黒の帯が強い圧力で画面を捉え、それらのたしかな造形要素ばかりではなく、オブジェとしての作品全体が圧倒的な実質を現前させていたからである。
 そこには、小口益一という版画家いや造形家の生身の力の強さ、おそらくそれらのことをも超えた実在の衝撃力そのものがあったからなのだろう。そして、その作品には、それ以外どこにもないということ、つまり絶対的な独自性と自由があったのである。

 すでにこのシリーズは1968年にはスタートしていたようで、私への手紙のメモに、「昭和43年、彫刻作品集『黒いかたち』、石膏・ブロンズ・石膏レリーフ」とあり、それからすると、この版画はレリーフの転写、まさしく彫刻作品としての版画であるのかもしれない。

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Large Work 10: Remote power

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Large Work 11: Scope

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Super-string Scope, 2010.12, oil on canvas, M20×5(72.7×303cm)

Large Work 12: Search for liberating impulse

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〈美術衝動: 文〉フラグメントの独立

フラグメントの独立

形、線、色を現すことを作家という行為主体に求め、あるいは同調、照合して現れる。
断片、統合。しかし断片なり永遠の美(あらわれ)はないという断念をともなって――。

連環の強い場合は物語性をもつに至る。

画家としてはポイントのフラグメントをいくつか考案する。
その配置、構成も、それ自体フラグメントである。
この構成的フラグメント集団は画家の表現行為の動機となるはずだ。
その後、描く行為のただ中における変化、構築の自動性、フラグメントの増殖、減衰によって表現は行為される

[作成時期] 2002/07

Work: Super-string: Universe sheet

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〈存在と宇宙論〉primitivity: 原初性

primitivity: 原初性
  ――ないものを創造することの充足

存在と宇宙を見極めること、見極めねばならぬことに、自己の目的がある。
意味とか価値ではない、死ぬまでに求めてやまぬこと、死んでも死にきれないということを指す。
絵を描くということは、ミクロ的には自己の単位への下降と上昇であり、解放衝動の立ち上がりであり、マクロ的には自己から外へ向かう、属する構造との自由への闘いでもある。
絵を描くということに、この二つの方向を循環させることで、じつは宇宙創造と同等の意味がある。
もちろん、絵具をことばに置き換えてポエジーとしても同じである。
つまり、ポエジーの直観こそ、この創造行為の源泉なのである。
プリミティビティが必要とせられるのは、この純粋行為を取り出す、取り戻すためなのである。

[作成時期] 2005/07/01

〈解離手帖〉200206: (巧くなりたいから描くのではない。)

(巧くなりたいから描くのではない。)

巧くなりたいから描くのではない。表現したいから、あるいは、描きたいから描くのである。熄むに熄まれぬ、存在の衝動なのである。

目を惹くことも一つの入口であるが、本当はただ一つのものであることが重要だ。技法をいうのではない。その絵の存在の独自性、他にはありえようのないたった一つ限りの世界の問題である。
本質、イマジネーションは、技法あるいは技量論ではなく、それ自体他のものと異なることに負う。

[作成時期] 2002/06

〈美術衝動: 文〉〔イメージ〕

〔イメージ〕

光の波長。増幅・干渉・減衰
反射:吸収〔強度・明度〕
角度、スペクトラム〔色相〕
凸面、凹面における光の収束、拡散〔それぞれの中近、外縁部に油脂を(マチエールを凹・凸にする)塗り、効果を試す〕
[作成時期] 2002/07

Work: initial stage: Blotting Method, watercolor on paper

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〈美術衝動: 文〉(地下室といえども)

(地下室といえども)
  ――2003.6.6 初めての個展で

地下室といえども暗い場所ではない
むしろ 光り輝く宝石の埋まる場所
音楽でさえ
鉱物の発する コズミックな諧調

その純白の壁に背を凭せ
何処にもないものだ と
去りゆく老爺の声を励みに
また色の滲出法について
考えてみる

この部屋の天井には
自然光を擬した照明と
人工的な光の蛍光灯が混じりあって
いくつもの光点からの光を
壁に発している

その光の落とすいくつもの影の中にある
実体はいずれか?
浮かび上がるはずの照り返しと
深い翳りの境界を探してみるが
はたして 実体を探すことに
意味があるのか……

だが デッサンをつづけていくかぎり
影から実体を手繰り寄せることを
想いいだいているに違いない
ああ、はかない人間の空想!

部屋の壁に凭れている
自分の存在が
乱反射する光と
そのおぼろな影の中に
いつのまにか消失しているのに
いつ 気づくのだろうか

[作成時期] 2003/06/06

〈美術衝動: 文〉(直線、矩形は)

(直線、矩形は)

直線、矩形は
人間のみが生成した抽象
つまり、存在していないもの
逆にいうと
人間の存在の意味という抽象性を示すことになるやも

「唯一無二」が存在の根源であるとすれば
人工性、つまり直線、幾何、数学などは
儚き一瞬の光芒ともいえる
それゆえに 全体性になりえぬとしても
瞬間の唯一無二かもしれない

絵画が直線の枠で示されているのは
人工性を示しているのに他ならぬ

[作成時期] 2003/02/11

Work: Kuala Lumpur I, acrylic

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Work: Think A, acrylic

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擬宇宙論:528296:〈美術衝動〉 Occurrence of liberating impulse: 解放衝動の発生

〈美術衝動〉作品「Occurrence of liberating impulse: 解放衝動の発生」1,2,3
  制作: 2005.12, oil, canvas, 130.3 x 162.0cm 3点

これは「Super-string Theory」5枚組の宇宙論的風景に対して、量子論的イメージを中心にしている。あるいは、ライプニッツのいう「モナド」という存在の基本単位をイメージしている。そのため、タイトルを「解放衝動の発生」とした。
そもそも3枚組であったが、それを分割してそれぞれ単独の3枚の作品としたのだが、それも「個」に分岐することと関連しているのかもしれない。
この作品で初めて、下地段階でマスキングした部分を露わにし、異なった位相を暗示させるという方法を試すことになる。
モノトーンの安定した色調の細部で、激しいひもとスクラッチングのゆらぎがある。もちろん、量子的なゆらぎを表しているのだが、物質粒子として実存する量子が現在の自分の数をカウントするように出現する。
偶発性の中に、実在は己れの叫びを宇宙に轟かす。

[作成時期] 2007/05/10

Work: Think B, acrylic

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擬宇宙論:528291: 〈美術衝動〉作品「10-44sec.―重力の発生」

〈美術衝動〉作品「10-44sec.―重力の発生」

Super-string 10-44sec. ―重力の発生, 2006.11, oil, canvas, F120 x 4(521.2×194.0cm), 2006.10-11の2カ月間、横浜市BankArt studio NYKでの公開制作作品

Super-string 10-44sec. ―重力の発生, 2006.11, oil, canvas, F120 x 4(521.2×194.0cm), 2006.10-11の2カ月間、横浜市BankArt studio NYKでの公開制作作品

 この作品は、横浜市・BankART Studio NYK で2カ月間(2006.10.1-11.30)にわたって公開制作したものである。
 タイトルの「10-44sec.」とは時間の最小サイズ(プランク時間)で、ビッグバンから10-44秒後に宇宙にある4つの力(強い力、弱い力、電磁気力、重力)のうち、まず重力が発生したというものである。重力はミクロではもっとも弱い力であるが、マクロではあらゆるものについて無限の距離に力を及ぼすとされる。
 F120号4枚組の大作は、じつに10-44秒という、瞬間というにはあまりにも小さな、恐るべきサイズをイメージしている。
 作品の全体を横に貫いて敷設されたケーブルの痕跡、その盛り上がった絵具のマチエールはひもエネルギーを表し、締めつけられた宇宙の原初がその最初期に重力を発生させ、宇宙の基本的な力を誕生させるという思考イメージで作られている。
 力はそれぞれ量子的な存在であり、重力はグラビトン(重力子)という粒子的なイメージを持つ。ビッグバンの周囲には宇宙の時間の範囲を示す楕円のユニバースサークルがあり、マスキングによってできたキャンバスの下地の不定形のいくつかのかたまりは多次元のかたまりのイメージでもある。
 またそれらは、絵具の層の重なりを剥き出しにし、平面の多層化を強調している。
 キャンバスという布、木枠の露出、包囲するものされるもののあいまいな関係、裏側と表側、回り込むもの、折り込まれるもの、これらは現実との対峙をも含め、曲率を持った時空面が多重化しているという含意でもある。
 この作品の中で、作家は作品を創造する行為のうちに実在している。それは、作品との物理的な距離のある関係でいうのではなく、ニードルで刻まれた無数の線のひとつひとつ、切り刻まれることで変質したごつごつした無数の粒状の絵具のかたまりに内在しているのである。
 つまり、これらのマチエールは存在の基点のそれぞれから大量に発せられた戦慄する狂乱的な泡でもある。
 そして、これらの行為のすべてが10-44秒という恐るべき極小の時間に、静かに呑み込まれていくのである。

[作成時期] 2007/05/02

擬宇宙論:52825: 〈美術衝動〉作品「Uncertainty Principle」1?4

〈美術衝動〉作品「Uncertainty Principle」1?4

 M6号サイズの4点の作品では、珍しくひもは使っていない。
 タイトルは量子論における「不確定性原理」である。
 カーボンブラックの粉を樹脂で練り込んで、キャンバスに何度か重ね塗りし、研ぎ出し、絖のような艶を出す。下地にはアクリル系の絵具の色点を散らしてある。
 S字形に見える図形は相転移をイメージした物質であり、これ自体ひもでもある。銀色をベースに、図形の増加とともに金色で侵蝕の変化をつけてバリエーションとした。重ね合わせと不確定性――。
 また、マスキングをはずした下地はぼんやりとしたスリット(切れ目)が光の二重スリット実験を想起させ、量子の世界を印象づける。

[作成時期] 2007/05/02

擬宇宙論:52821: 〈美術衝動〉作品「CMB(Cosmic Microwave Background)」 1?5

〈美術衝動〉作品「CMB(Cosmic Microwave Background)」 1?5

 宇宙マイクロ波背景放射をテーマにした5点。
 ビッグバンから40万年後に宇宙はプラズマ状態を脱し、「宇宙の晴れ上がり」という時期を迎える。この透明で冷えた空間に放射されたマイクロ波(光子)は宇宙全域に及び、この検出がビッグバンと膨張説の証拠とされる。
 ひもの曲線のパターンと研ぎ出しによる下層の絵具の斑模様が、宇宙膨張によって赤方偏移を受けた光子のイメージでもある。
 マスキングで切り抜かれた部分は、匿された次元、露出したこちら側、あちら側。

[作成時期] 2007/05/02

擬宇宙論:52826: 〈美術衝動〉作品「反-次元のかたまり」1?5

〈美術衝動〉作品「反-次元のかたまり」1?5

 ひもエネルギーが単純化された配置で、物質と空間を締めつけている。その傍らで次元のかたまりらしきものが物質の部分を垣間見させている。
 また、真空の中に匿されている白いのっぺりとした反-次元のイメージは次元のペアである。

[作成時期] 2007/05/02

Work: Super-string: Universe sheet(small)

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Work: Super-string: ψ i – iii

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Work: Super-string: Pieces of D-brane 1-3

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Work: Super-string: Pieces of D-brane 4-6

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〈美術衝動: 文〉(光が折り畳まれ)

(光が折り畳まれ)

作品とスポットライトの間に
ときどき空間が抉られたような
わずかの隙間が斜めに走ることがある
これは文字通り出現するわけであるから
亀裂のたぐいかもしれぬ
光を透過しないのであるから
その影の向こうは存在しないし
亀裂の中は 光が折り畳まれているに
ちがいないのだから
光の面を記憶させて
辷り落ちる
視野から辷り落ちるのか
思考から滑落するのか

展示空間は一枚の巨大な絵と
十数本のスポットライトのほかは
白く塗られた天井と壁
音もなく、何やらの気配もなく
滑り落ちる この破片たち

平面の作品の2次元の中に
蔵われた 無数の異世界

  第9回”Super-string Theory”展にて

[作成時期] 2005/08/12

Work: Super-string: small work a, b

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Work: Super-string, Mass of dimension 1-10, Oil on canvas

Work: Kuala Lumpur II-1, acrylic and ballpoint pen

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Work: Kuala Lumpur II-2, acrylic and ballpoint pen

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Work: Phnom Penh-1, acrylic and ballpoint pen

Work: Phnom Penh-2, acrylic and ballpoint pen

Work: Acrylic works, polishing by sandpaper, 001

Work: Acrylic works, polishing by sandpaper, 003

Work: Acrylic works, polishing by sandpaper, 004

Work: Acrylic works, polishing by sandpaper, 005

Work: Acrylic works, polishing by sandpaper, 007

Work: Acrylic works, polishing by sandpaper, 006

Work: Acrylic works, polishing by sandpaper, 002

Work: et cetera I, ballpoint pen & pencil

Work: Super-string: Universe sheet 1, 2

Universe Sheet 1, 2: 宇宙面1, 2, 2007.5, oil, canvas, P20(72.7 x 53.0cm)