七色分割 (実験詩集「浣腸遊び」, 1974)

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  ――夜のまっさおな変貌をとおって

ばらふり
蒼白へかすめよ地平線
いみ柴れ骨からむ枯れた下肢
淫祀邪道を地下通路に吹かれて
宇宙を停止 はやばや咲かれて
鼹鼠のふりつづく 霧の墓地
無色の花ふり
花のみの奇怪ふる

そらがけ
夙のつるばらからみをちかちかされよ夢
凍りつける世界を嵌まれる鏡の
ゆらめく底びかりを胡桃占い
田螺つかれ ラガーの戦慄
湊をさみだれる風景や
日時計に軌道する奇瑞や 船出と

忌の日る
ばらふり花弁にかさめよ鏡面
蠕動の巫祝る悲壮に昇りつめ
乱光する黄変に人民前史
ねえ鎌る灰青と黒雨 風を飛乱
狂われよ死界のいきりたつ現在 いずこ
複合のフェニックスよ朝日の死のように
かみそりと連打する光
立体感性なる被包囲の光の光とともに
飛翔される頭脳を割れて
盲を首ひとつに暗転される

朔日たつ
列島に命数せよ

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