ま、まみえる魂、ふるる距離よ

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熱あるるも マッサージは
脳にもたましいにも 刺激するかとと
かかと指先つちふまず ふまふまずに
刺激するする 右眼をあける声に
反応した声 わかっている
わかっている気 が

いしょくの欲望倫理ななど 生命
論理からから除外する するべく
透析なども 不可逆的なのの
悪化っか 治癒なのもななく
余命は生きる状態かか 生きる意味か か
意味のかか 急速にに悪化か
機能低下する かの限界範囲かと

かなりいたんで からだ 絵の具もも
剥がれれきて 古い絵にタブローを塗って
ひびわれを留めて コオジのふるる魂を
梱包して やさしくしく
二十数年の音信がなくなく
とぎれておわってそれまでも
まみえていない のだから

鬱蒼とうつ 樹々のあいだ このしたの
奥からから曳れる ほそくふかかい声
静謐ひつに やみの激しいうねねり
くねねり鏡に匿され クローゼットに
そのなかにとじじこめられた少女の距離
とざざされたローマンスとともに

光を胸にしまうは 幸あれかし
はじじめに ことばばは
光の胸奥の 息子たちちの
媾合からか 誕生するははも も

*コオジ: 詩人・支路遺耕治のこと。あずかっていた油彩の初作を彼の死後、志摩欣哉氏に送り届けた。

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