まぎれもない感受性だけが

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空洞なのか テニスの白球も
見つづけているはずが べきべきが
国家と体制と主義主張とと
思想でさえ よいつぶれれば

よい老酒につかった鶏肉 山盛りの食べ残しを
持ち帰る量にもあらず 山盛りの指が
モノクロームの中で実在し 鬼気迫るる
爪、皮 吐き出した骨が転って

だが ありうべきものこそ肉体なんなんと
生きている それぞれの栄光を浴びびび
生命の合計を示さないので
睨み合いが 凍りつく ピン(氷)だ

シルクのなめらかさ スパイシーで
深く静かな余韻が 鼻腔を はだえを
しとしととと薫りをすするものの
大気汚染にすっかり

道を一本 間違えたのではない
気分で歩いただけ 気分の悪いときに
時間の距離を おもいたがえて

にぎってかにぎらずしにてか
他界した母と 親しく合流する
細胞たちに 記憶力には
感受性もない いまのいままで
あちらのままで

これからだって 金ラベルの原酒は
見ておくべきでは 飲めずとも
消息を教えて 告別式のもも

水を ペットボトルの何本もの
お茶ばかり飲む毎日だ 謝らずとも
不可逆的に悪化するが
あやまっても 治癒することもない

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