未刊行詩集『strandにおける魔の……』12: 徴候きざし

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徴候きざし

青いGomorrha 青いSodom  青い夜
伝説の卵の中の 黄色い虫
こびりつく鍋と宇宙
炙られどおしの数週間

七つ星の数珠つなぎ
七つの文字盤の毛が
七つの括弧を撫でる
夜の深い呪術に
紙製の白い眼がふりそそぐ

うす黒ずんだ肉襞
このかすかな街の地図
ふたまたみまたよつまたの
あおあおあおとわかれゆく
入口出口入口の
この海洋をたたえる壜の中には
うすっぺらなハトロン紙の
生命の起源の封印

液体の街に
文体は閉じられていく
綿密な区画整理の中を
妄想的な足どりで
ひょいと振り返ると
影が影の中へ流れ込む

睡る樹木の
燃える林檎のように吊られた首は
発送人不明
光と彼方の力の
人類と毒虫の間に埋められた食物図鑑は

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