未刊行詩集『strandにおける魔の……』14: astérisque

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astérisque

正体不明の言葉 律法 体腔にある鍵穴
荘厳なる儀式 赤い運河上の秘蹟 冒頭のインデックスに封入される書物 毒物の体系とその媾い
建造物の韻律 法の解除 忘失 語が語を喰らい始める ある予感 抉られる
舌がふたつに 部族の海 聖らかな頁
astérisque 恒常的なハンモック 腸詰
入口のない出口 古代都市
準備される偏頭痛
切り取る 吹きかける 包装 顔 づたいに
橋桁が壊れかけ 読み込まれる眩暈 記憶される 豊かな
沃土 中心部を掘り返す 老婆と夜
熱病 欠如 潜在能力
偉大な魚 満天の
管 泡 錘の中にある
一連の続発 窓 筒抜けに
唱みあげる 旧字体の絡む
事態の急から
機能 弁証 空っぽの軸まで
毛の束と背表紙 寝台と裏切り
ササン朝ペルシアの 朗々たる
弦 帆立貝 三頭の馬を凝視せよ
道端の火災 さらに唐突な手首
命題 鎖 小動物 エーテルを吸う
失効 デーモンの下婢はしため 疣のある蛭よ
瞳孔とは棲家 航路の再現という
正直な限定性 はは 虫のたぐいめ
自然とは 旧制がぐるり旋回 メビウスの環
白壁に 銃弾 絞首の巨木 人も離れ
花壇は奇怪に生存する 放尿する ああ苦痛
面会人が訪う 単刀直入な鉱石
眼が潰れるぞ!

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