見夢録: 2015年12月01日-31日

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日録■2015年12月01日-31日

■2015年12月01日 19:27
【かけら】
裏切られ、忘れ去られる力に
そそのかされ
こめかみから眠くなる
まぶたは雲の重み、かさなり
肉体の意識をゆらぎ立たせてさえも

2015年12月01日 20:27
【かけら】
初めから存在する物質を想像することは不可能だ
なぜなら、人間的想像力は後発性だから

■2015年12月02日 23:34
【かけら】
必要なのは破裂することばなのだ。地核での眠りから地表に上り、地面を伝って中足骨からいくつもの関節を跳び越え、脊椎から頚椎、頭骨へ、さらに骨格にまとわりつくあまたの血管を辿り、太い大動脈を引き裂いて、脳漿を膨れ上がらせ、ついにすべてを粉々にして、破裂すること。寝静まって、だれにも見つけられない真夜中のいたるところで、一瞬の、激しいひきつりが発現する。それらを起点にしていくつもの痙攣が波動となって打ち続き、その長い長い苦痛こそがことばのprimary tumor。粉砕された輝く無数の細胞の切片を巻き込み、熱く滾る血液、脳みそ、肉片の飛び散る渦、気化する状態のタイフーン。なによりも切実な痛みの群体!

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