(Roma)

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ひたりきりたい感覚が
時間も次元であるから ひたりきりたい
肉感的になつかしくて

フェリーニは撮りつづけている

ドキュメントとして 現実の出来事を
現実ではなく 織物のはじまり
めざめる 超-単純化された
次元(0次元、あるいは1次元)の 喧騒の
食事の光景を

キャンバスで蔽って
イメージという絵の具を溶き
アパートの前の 路上レストランから
描きはじめる けたたましい食欲を

次元は 外側か(包括的な視座が可能か)どうか
フィルム上の美術作品にも
フェリーニのなつかしい匂いと
息づかいがしっかりと
しっかりとしていても

次元は実在しているかどうかわからない
天動説と地動説の問題であるから

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