変質したり、切りきざまないで

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のっペりとしているのでなく
弛緩している ことばは
奇怪な動向を 異様なもの、
妖しげな気配、たえがたい戦慄
の赤味が増していく
叶き出されてゆく いいようのない
澱みの底に 破砕寸前の

ウツツは 亀裂を帯び
戦慄する 狂乱的な泡でもある
それぞれから大量に発せられる、ゆらぎから
翔び上がろうと していても

蒼白な顔面を覗かせるのは
ウツツを足場にして ウツツに内在する
ごつごつした無数の粒状の
絵具のかたまり、腐敗と
多くの爛熟、死と

無数の線のひとつひとつ
ニードルで刻まれた葉擦れと
死の使者どもが 卵の殻に
微細なひびをひろげて
かさねて 実在しているのか

急激に覚醒する作品を
創造する行為のうちに
卵自体には 不吉な鳥
異様な 生の足跡が刻まれている
ぬぐいきれない 死と腐蝕とが

内部に不安があったから
木々は激しく裂かれ
心臓に来るのではないか
外側に与えられるものは

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