連詩 迷い未知 一

 一

しかし、これらは文明と深く関係している。幽霊のことだ。

またこれは貨幣概念とも近似している。
実体のない世界を支える乱雑さ、破廉恥な猿回し。

そうだ、回帰することで増殖できない。イササカイヤサカ。それらを通って全体への旅であることにまちがいはないのか。

眼を通って認識するしかない。
世界構造というものを、繰り返し構築していくばかり。ネストはあらゆる次元に包囲された特異点。

一昨日の夜、大きい光の玉と中小の無数の光の玉が左右の目の端からかわるがわる現れ、三、四十分ほど、頭のまわりをぐるぐるまわっていた。

地球、海底、月の石
大小、無意味、ごろごろと

僕は世界を認めない夢遊者だけど

これに時間要素が加わる。つまり眼という皮膜に時間が影を落とすと、眼球は歴史観という比較因子をうらうらうらと、裏ぎりぎりと。

距離のことだ。
距離を取り込むという。
圧縮。という人生観。

物理的な世界史には生と死は存在しない。

これは眼の機能とは異なり、眼の内部が発火し、エントロピーによって内部を循環し、あまねく攪拌し、臨界に達したエネルギーが外部に突出する。

そして、再び回帰していく空間に加わる剰余は、光と影の重なる記憶だったのか。