おりおりのかけら

■おりおりのかけら投稿履歴

履歴


2019/08/15 11:50:

【かけら】

あれは母さんだ、わたしのお母さん。子供たちはざわめく。子供たちは、淡い光の波に漂うごとく、泳ぐように、光に溶け込んでいるあなるたの薄い色のからだを懐かしむ。あなたはおそらく、彼らに微笑んでいるのだ。dance siteでは、あなたはいつでも聖母のままなのだ。
dance obscura



2019/08/11 21:33:

【かけら】

美しい乳房が無惨にも汚されていく。それらの乱雑な十字架はいかなる神の告示なのか、死体となるまで清められることはなかった。あの爆発、あの週末の大雨の夜、あの真っ黒な放射能の一斉射撃をすでに浴びていたのだから。
nightmare IV



2019/08/02 0:33:

【かけら】

明日から連載: 散文詩による小説『Dance Obscura』は終息に向かいます。われわれの思考の旅路はあと一月ほどで終わります。この作品の読者が広まり、読まれ続けていくことを願う次第です。ぜひ、ご協力を!



2019/07/28 5:26:

【かけら】

いよいよ明日から、連載小説『Dance Obscura』nightmare IIIの最高潮に達する(74~75回)。ぜひ、拡散を願いたい。

連載中!: 散文詩による小説: Dance Obscura



2019/07/23 22:31:

【かけら】

拳銃を口の中に押し込むと、これをしゃぶっていろ、と命じる。覚醒剤の常習を窺わせる注射痕のためか、秘密警察官の腕には青痣が何箇所にも残されている。とろんとした表情に血走った目、耳まで裂けた赤い唇が異様な精神状態を示している。火薬の匂いのする銃口、たしかに鉄は血の味がする。
nightmare III



2019/07/07 5:02:

【かけら】

あたしの膨れ上がった裸の巨大な足から、足指がぽろりともげて、ベッド上に転がる。つづけて、足首から肥った足が離れていく。からだの部位が独立していくのだ。壊れた人形のように、あたしは脳の内部の世界に深く落ち込んでいた。
nightmare II



2019/06/24 19:42:

【かけら】

透析クリニックをいろいろ転院するのは、治療の選択権を患者が握るという目的がある。何年も同じ治療に携わっていると、スタッフは機械的な作業に馴れてしまう。こちらもベッドで飼育されている豚のような気にさせられる。
どうであれ、自分の人生は自分で作るのだ。日々研究を怠らず、そのときまでさまざまの判断を下さなくては。



2019/06/24 15:54:

【かけら】

革命と芸術と戦争、さもなくばそれらの底で大きく口を開けている経済という魔物。新しいメディアでさえも、権力と経済に支配されているのだ。富と欲望によって金縛りにされ、人々は蝋燭のように固められて、心が縫い閉じられている。
nightmare I 〈inflexibility〉



2019/06/19 18:16:

【かけら】

重力は、エネルギーの総体をつくるものであるから、これらの段階のそれぞれに関与し、宇宙の質量問題はこの可能性を計量しなければならない。四つの力のうち三つは一個の宇宙面で統一できるとしても、重力はこれらの膜面すべてにわたるとすると、一宇宙面では統一できないエネルギーなのではないか。
conflicting similarities



2019/06/19 10:09:

【かけら】

透析治療というのはどうせ延命治療なのだから、いろいろなクリニックを自分の体で体験してみることにした。残りの人生で一箇所では退屈きわまる。



2019/06/18 23:01:

【かけら】

この収束が、次元の皮膜に無数の泡をつくり、この泡のかたまりの形態が通路の性質に影響し、接地面と管の形態ごとの、物質の生み出す意志(思考)の泡を増殖させていく。
tubulin



2019/06/16 14:03:

【かけら】

延命治療というのは、どうしても閉塞的だなあ。誰にも抑制されない生死の自由くらいが救いなのにね。Enquanto bebe Escapada



2019/06/13 9:11:

【かけら】

意識における肉体意識と身体意識の二重性は、〈からだ〉における肉体と身体構造の二重性にも通じている。肉体は個々の細胞の独自性から積み重ねられていくが、身体は枠組みとして、統制的な論理構造として外圧的なものだ。いわば、アジア・アフリカ的混沌と、欧米的国家・権力的合理性との差異とでもいえようか。
continuation of dreams



2019/06/12 22:24:

【かけら】

無間の底なしの暗闇からその濃淡の樹脈は重なり続けているとはいえ、それと比較するかのように、意識の表層などという明晰かつ捏造された精神の歴史など、本当にあるのだろうか。仮に、生命体がこの宇宙でただひとつの巨大な生命樹であるならば、そこから派生するあらゆる枝脈は分断と有限の袋小路に突き当たり、すべてはすでに枯渇しているはずだ。
continuation of dreams



2019/06/10 14:20:

【かけら】

連載中!: 散文詩による小説: Dance Obscura
「29篇の小宇宙」
 書物の中には何もないはずなのに、あることとないこととの区別のつかない混乱が生じている。それは深い海の底での出来事のようでもあり、ビッグバン宇宙の発生する寸前の渦中のことでもある。ものの始まりが物質であるのか思考のような形の定まらないエネルギーであるのかは分からない。しかし、それらがもがくさまは極小宇宙を産み出す苦しみに充ちている。研ぎ澄まされた作品の破片が産まれていくように。