おりおりのかけら

■おりおりのかけら投稿履歴

履歴


2019/07/07 5:02:

【かけら】

あたしの膨れ上がった裸の巨大な足から、足指がぽろりともげて、ベッド上に転がる。つづけて、足首から肥った足が離れていく。からだの部位が独立していくのだ。壊れた人形のように、あたしは脳の内部の世界に深く落ち込んでいた。
nightmare II



2019/06/24 19:42:

【かけら】

透析クリニックをいろいろ転院するのは、治療の選択権を患者が握るという目的がある。何年も同じ治療に携わっていると、スタッフは機械的な作業に馴れてしまう。こちらもベッドで飼育されている豚のような気にさせられる。
どうであれ、自分の人生は自分で作るのだ。日々研究を怠らず、そのときまでさまざまの判断を下さなくては。



2019/06/24 15:54:

【かけら】

革命と芸術と戦争、さもなくばそれらの底で大きく口を開けている経済という魔物。新しいメディアでさえも、権力と経済に支配されているのだ。富と欲望によって金縛りにされ、人々は蝋燭のように固められて、心が縫い閉じられている。
nightmare I 〈inflexibility〉



2019/06/19 18:16:

【かけら】

重力は、エネルギーの総体をつくるものであるから、これらの段階のそれぞれに関与し、宇宙の質量問題はこの可能性を計量しなければならない。四つの力のうち三つは一個の宇宙面で統一できるとしても、重力はこれらの膜面すべてにわたるとすると、一宇宙面では統一できないエネルギーなのではないか。
conflicting similarities



2019/06/19 10:09:

【かけら】

透析治療というのはどうせ延命治療なのだから、いろいろなクリニックを自分の体で体験してみることにした。残りの人生で一箇所では退屈きわまる。



2019/06/18 23:01:

【かけら】

この収束が、次元の皮膜に無数の泡をつくり、この泡のかたまりの形態が通路の性質に影響し、接地面と管の形態ごとの、物質の生み出す意志(思考)の泡を増殖させていく。
tubulin



2019/06/16 14:03:

【かけら】

延命治療というのは、どうしても閉塞的だなあ。誰にも抑制されない生死の自由くらいが救いなのにね。Enquanto bebe Escapada



2019/06/13 9:11:

【かけら】

意識における肉体意識と身体意識の二重性は、〈からだ〉における肉体と身体構造の二重性にも通じている。肉体は個々の細胞の独自性から積み重ねられていくが、身体は枠組みとして、統制的な論理構造として外圧的なものだ。いわば、アジア・アフリカ的混沌と、欧米的国家・権力的合理性との差異とでもいえようか。
continuation of dreams



2019/06/12 22:24:

【かけら】

無間の底なしの暗闇からその濃淡の樹脈は重なり続けているとはいえ、それと比較するかのように、意識の表層などという明晰かつ捏造された精神の歴史など、本当にあるのだろうか。仮に、生命体がこの宇宙でただひとつの巨大な生命樹であるならば、そこから派生するあらゆる枝脈は分断と有限の袋小路に突き当たり、すべてはすでに枯渇しているはずだ。
continuation of dreams



2019/06/10 14:20:

【かけら】

連載中!: 散文詩による小説: Dance Obscura
「29篇の小宇宙」
 書物の中には何もないはずなのに、あることとないこととの区別のつかない混乱が生じている。それは深い海の底での出来事のようでもあり、ビッグバン宇宙の発生する寸前の渦中のことでもある。ものの始まりが物質であるのか思考のような形の定まらないエネルギーであるのかは分からない。しかし、それらがもがくさまは極小宇宙を産み出す苦しみに充ちている。研ぎ澄まされた作品の破片が産まれていくように。



2019/06/09 17:47:

【かけら】

私はさらに考えを進める。生命体は意思を持ってはいない。意思は生命とは別のもので、個々の存在は生命とは別の次元のものに根拠を持っているのではないかと。そこではじめて、私たちは物理的自然、物理的宇宙と結びつくことができるのではないだろうか。
far away



2019/06/07 13:00:

【かけら】

「散文詩による小説: DANCE OBSCURA」33~48回の番号が狂っていました。
訂正したので、読み直ししてみてください。



2019/06/02 12:52:

【かけら】
ましてや、時間と空間は、物質が移動することによってその存在を表すことのできる測定値なのだから、絶対零度に向けて冷却している宇宙で、あるゆる物質の移動が停止すれば、時間と空間は存在なぞできない。
struggles



2019/05/24 16:07:

【かけら】

DNAシステムは、はたして宇宙の苛酷さと一瞬でも同化できるのかどうか。私にはとてもありうることとは考えられない。やわ(・・)な蛋白質に。
life genes



2019/05/17 10:56:

【かけら】

ダリあるいはサディと呼ばれるそのオオコウモリは、突然夜中にやってきて、どのような事情なのか、死亡日時も明かさずに、画家の名にちなんだ非日常的な音のない声を鳴らしていたのだ。もちろん、ばらまいていたのはそればかりでない。夢を作り出す夢の細胞とか、夢の核心である夢のDNAといったものなどである。
sleepless forest