おりおりのかけら

■おりおりのかけら投稿履歴

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2019/04/23 9:40:

【かけら】

私の思考と感覚が想像力によってどこまで展開できるか、どこまで届くのか。この作品が科学でもない、論理でもない、というのはそういうことだ。
また、私は詩の領域を重ね合わせて、全体としての物語作品を作り上げようと企図した。直接のつながりのない、さらに観点の異なる詩篇、散文の群れは、宇宙把握の統合性に通じるはずだ。



2019/04/20 10:14:

【かけら】

布の向こうに捉ええたのは、凄絶な青味さえ帯びた、どこまでも貫いて透き通る空間だった。何ものもない荒涼とした空虚、無そのものの上に、首だけが浮かんでいた。
narrative of revenant



2019/04/15 16:41:

【かけら】

一晩中、まさしく一晩中、脳内で異物がひっきりなしに暴れ回るように、人間の顔のあらゆる奇怪な動きの可能性をすべて現してから、彼はただ一度だけ、意識を取り戻したわ。そしてその直後、まる一年間の最期の眠りについたのよ。
missing acts



2019/04/13 22:53:

【かけら】

私は私の意識が多重性をもち、複数の重なりであることを否定するつもりはない。私自身を含めて私の意識たちが囚われているに違いないことはうすうす感づいている。
all gravity



2019/04/12 8:02:

【かけら】

しかし、おまえたちは闇にありながら立ち上がるものだ。そして、おまえたちの住む地べたは土と岩だけでできているのだから。
flat living



2019/04/11 9:03:

【かけら】

二つに引き裂かれる意識、引き裂かれることによって増殖する意識、あがきがいたるところにあふれ返る。〈われわれ〉に自由はあるのか。
internal trees



2019/04/09 0:05:

【かけら】

だが、それにもましておれにとって真に許しがたいのは、そのようなおまえではなく、おまえを通したおまえの向こう、おれを通したおれの向こうそのものの、連綿たるつらなりであるに違いないのだ。
breath melts



2019/04/07 10:23:

【かけら】

そうよ、わたしのこの欠落する意識が、あるいは充実する意識が、ときには痛みとなり、ときには痙攣となり、ときには甘い麻薬となって、あなたに浸透していく……。
pain speed



2019/04/07 10:09:

【かけら】

空は消滅するが、重力はそれをこの二つの対称性に分かつと同時にその根元であるから、そもそも二つは重力によって惹きつけあうのだ。
blood wedding



2019/04/06 11:04:

【かけら】

部位のいたるところは空洞で、部位を構成する細胞も嚢状の構成物である。肉体の思想は空虚から始められている。
microtubule



2019/04/06 9:10:

【かけら】

私が考えているのは、あなたがこの議論の内部にあるのではなく、表層を部分に持つ、見えないもののその表層の部分なのではないかということだ。
invisible



2019/04/02 12:04:

【かけら】

だが、それでも、私は繰り返さざるをえない。生命の連鎖、DNAの継承の前に。――滋養とさせられる存在、啖われるもの、ただの肥やしだ、亡霊になってさえも!



2019/03/30 9:15:

【かけら】

 思考の想像力を駆使して構築した詩的言語、散文詩によって、思考の物語を書いてみました。
 そして量子論、宇宙論、時間、空間、次元などにチャレンジし、細胞、生命、意識、思考そのものにも踏み込んでみました。
 これらは科学でも現実でもありません。思考が織りなす想像力という言語による思考自体のイメージ化なのです。



2019/03/29 16:52:

【かけら】

 世界は時間と空間の幾何学だから、ほんとうのことは知ることはできない。生きているというのに、存在しているというのに、何も知ることのできないこの不条理。物理的宇宙は知性において、私を抑圧するものなのだ。



2019/03/27 15:33:

【かけら】

 歴史は殺戮の連鎖とはいえ、拭い去ることのできない衝動が忘却という形で記憶されている。思い出すことも、忘れ去られることもなく、古い皮質は傷つけられたまま。