【かけら】

連載中!: 散文詩による小説: Dance Obscura
「29篇の小宇宙」
 書物の中には何もないはずなのに、あることとないこととの区別のつかない混乱が生じている。それは深い海の底での出来事のようでもあり、ビッグバン宇宙の発生する寸前の渦中のことでもある。ものの始まりが物質であるのか思考のような形の定まらないエネルギーであるのかは分からない。しかし、それらがもがくさまは極小宇宙を産み出す苦しみに充ちている。研ぎ澄まされた作品の破片が産まれていくように。